お金の話をタブーにしない育児|子どもに“生きる力”を育てる具体的な家庭教育

日常

昔は「お金の話は子どもの前でするものじゃない」と言われてきました。
でも今は違います。お金の話=生きる力を育てる教育のチャンスです。

3人の子どもを育てる中で、夫はフリーランス。収入が波のある日常で感じたのは、
「お金を隠すより、一緒に考えた方が子どもの安心感と自立心が育つ」ということ。

この記事では、心理学・教育学の視点をベースに、子どもとすぐ実践できるお金教育法を紹介します。


なぜお金の話はタブーだったのか?

  • 日本では昔から「お金=汚い」「欲深い」という文化的バイアスが存在。
  • 学校でも金融教育はほぼなし。
  • でも今は、文部科学省も「生きる力」の一部としてお金教育を推奨。

つまり、時代が変わり、お金の話は家庭教育の重要な一部になってきています。

お金の話は“生きる力”を育てる

心理学者マズローの理論では、
人が挑戦するには“安心(生活の安定)”が必要とされています。
お金の仕組みを知ることは、その安心を自分でつくる力=生きる力を育てることにつながります。

💡お金=感謝と努力のカタチ

お金は「人の努力や時間の交換ツール」。
親が「お金を稼ぐ=悪いこと」ではなく、
「人の役に立った結果もらえるもの」と伝えるだけで、
子どもは“働くことの意味”や“感謝の気持ち”を自然に学びます。

家庭でできる“すぐ実践できるお金教育”

お金の話を子どもにする、といっても
「何から話せばいいの?」「どんな言葉で伝えたらいいの?」って迷いますよね。

でも実は、特別な教材や難しい知識は必要ありません。
日常の中で、買い物・お小遣い・家族の会話をちょっと工夫するだけで、
子どもは自然に“お金の意味”を理解していきます💡

1️⃣ 日常の買い物で価値を伝える

  • お菓子やおもちゃを買うときに、具体的に話す:
    • 「このチョコを作る人にもお金が行くんだよ」
    • 「100円は材料や働いた人の時間の分だから大事に使おうね」

💬 会話例(4歳児向け)
ママ:「このチョコ1個にはどんな人が関わってると思う?」
子ども:「うーん…作る人?」
ママ:「そう!作った人も運んだ人もいるね。だから大事に食べようね」


2️⃣ お小遣いで“使う・貯める・分ける”を体験

  • 小額でも構わないので、実際に管理させる。
  • 例:1000円 → 300円使う、500円貯める、200円寄付する

💬 会話例
ママ:「今週のお小遣い1000円、どう分けようか?」
子ども:「使う300円、貯める500円、分ける200円!」
ママ:「分けるってどうするの?」
子ども:「この前のお祭りの募金箱に入れたい!」
ママ:「すてきだね、それも“お金のいい使い方”だよ✨」

🌷「分ける」ってどういうこと?
“分ける”=「人の笑顔やありがとうのために使う」という意味。
たとえば…
動物好きな子なら「保護猫の募金箱に入れる」
「友だちの誕生日プレゼントを買う」
「祖父母にお手紙と一緒にお菓子をプレゼントする」
「寄付」という言葉が難しければ、「誰かを笑顔にするために使うお金」と伝えましょう💛

  • ポイント:選んだ理由や気持ちを聞くことで、自己決定力と反省力が育ちます。

3️⃣ 家族会議でお金の話

  • 週に一度、5分でOK。今週の支出や貯金の計画を話す。
  • 夫がフリーランスなら収入の変動もオープンに
    夫:「今月は少なかったけど、来月はちょっと増える予定だよ」
    子ども:「じゃあ、来月は遊園地に行けるかな?」
  • ポイント:現実のお金感覚を学びながら計画する経験になります。

4️⃣ 買い物や家計で役割を与える

  • 買い物担当:予算内で品物を選ぶ
  • 家計担当:簡単な支出のチェックを任せる
  • 会話例:ママ:「今日は500円で果物を買ってみよう」
    子ども:「りんごとバナナにする!」
    ママ:「予算内で選べたね、ナイス!」
  • ポイント:計画する楽しさと責任感を体感できます。

5️⃣ ゲーム・アプリで楽しく学ぶ

  • 幼児~小学生向けお金教育アプリを取り入れる
  • お金の流れをゲーム感覚で理解できる
  • 「貯める・使う・分ける」の体験がゲームを通して学べる

📱家庭で使える!子どものお金教育アプリ3選

Money Aliens(モニーエイリアンズ)

👶 幼児〜小学生向け
宇宙人と一緒に「おつり・お買い物ゲーム」で楽しくお金のやり取りを学べる。
👉 買い物ごっこと組み合わせると理解が深まる!

ハロまね

👦 小学生〜親子向け
銀行や利息、外貨交換の仕組みもゲーム感覚で体験できるから、将来役立つお金の知識もバッチリ💡
👉 家でやったお手伝いを記録して管理できるので、「頑張ったらおこづかい」と結びつけやすい!


🧭 使うときのポイント

  • アプリは“親子で話すきっかけ”に使うのがコツ!
  • 「今日どんな使い方した?」「何に貯めたい?」など、会話をセットにすると◎
  • 現実の体験(おつかい・お小遣い管理)とつなげて使うと学びが定着✨

フリーランス家庭で学ぶ“安定じゃない幸せ”

我が家は、夫がフリーランス。
月によって収入に波があるのが当たり前の暮らしです。

たとえば、
「今月はお仕事が少なかったね」なんて時は
家族みんなで「じゃあ今月は“おうちで過ごす楽しみ”を増やそう!」と話します。
外食を控えてお家で好きなものを作ってパーティーしたり🍕

逆に、収入が多かった月は、
「少し将来の夢のために貯めよう」「家族旅行に使おう」と、
“お金をどう活かすか”を一緒に考える時間にしています💬

そんなやり取りの中で、子どもたちが自然に覚えたのは、
「お金って、頑張りと工夫で変わるものなんだ」という感覚。

“安定だけが正解じゃない”と実感できるのは、
フリーランス家庭ならではの大きな学びだと思います✨


お金が「入る・減る」をオープンに話すことで、
子どもたちも「今は貯める時期だね」「次は旅行のためにがんばろう」と、
家族みんなで家計を“チーム戦”として捉えるように。

この経験が、子どもたちにとって
“変化を怖がらずに生きる力”を育ててくれている気がします🌈

まとめ:お金の話は“家族の未来を作る時間”

  • 日常の買い物で価値を伝える
  • お小遣いで使い方・貯め方を体験
  • 家族会議で計画や収支を共有
  • 役割やゲームでお金を学ぶ

これだけで、子どもは感謝・工夫・選択の力を自然に学べます。
今日の夕食後、5分だけでも“お金の話”をしてみませんか?
家族で考える時間こそ、未来の安心感と自立心につながります💛


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